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土葺きの瓦屋根は災害に弱い?

2023.01.24

土葺きと引っ掛け桟瓦葺き

同じ瓦屋根でも葺き方に違いがあるのはご存じですか?
大きく分けると「土葺き」「引っ掛け桟葺き」があります。

「土葺き(つちぶき・どぶき)」は土の上に瓦を固定する工法です。少し前まではこちらが主流でした。

近年は「引っ掛け桟葺き(ひっかけさんぶき)」が主流です。こちらは屋根下地に桟木と呼ばれる細長い木を打ち、瓦を引っ掛けて釘で固定する工法です。

減っている土葺きの屋根

近年ではあまり見かけなくなった土葺き屋根ですが、なぜでしょうか?

それは「地震」と「台風」に弱いためです。

実際土葺き屋根にはメリットもたくさんあります。
多くの土を載せているので断熱性が非常に高く、冬はあたたかく夏は涼しく過ごせます。また劣化もしにくく何十年とお家を守り続けてくれます。

ただ、築年数が経過して下の土の方が痩せてくると瓦を固定する力が弱くなり、地震や台風で落ちてしまうことがあります。

関東では1923年に関東大震災があり、土葺きの瓦屋根の被害が多くて早い時期に使われなくなりました。
関西は1995年の阪神淡路大震災までは地震の頻度が少なく、近年まで土葺きが使われていました。

←土葺きの瓦屋根

古い土葺き屋根は葺き替えがオススメ

特に築年数が経っていて心配な土葺き屋根は地震や台風が心配ですし、ご近所へ被害があっては大変です。
また古い土葺き屋根は雨水が侵入し、下地を傷めてしまっていることもありますので注意が必要です。

こちらは土葺きの屋根からスレート(カラーベスト)に葺き替えの施工事例です。
屋根瓦をカラーベストに葺替え、外壁塗装をしました

瓦屋根の雰囲気を残したい方は、土葺きから引っ掛け桟葺きへの葺き替えもおすすめです。
こちらも屋根がしっかり固定され台風でも飛びにくく、重量も減るので耐震化になります。

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